ABOUT 誂京染とは…誂京染は生地選びから配色、柄付けなど、すべてあなた好みに仕上げることができます。

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「誂京染」Q&A

きものを誂えることに興味はあっても、知識や価格のことなど心配が多いはず。
ここでは、誂えについての素朴な疑問に、京都誂友禅工業協同組合がお答えします。

Q1.「誂京染」では、どのようなことができるのですか?

見本帳を中心にオーダーを受ける「誂京染」では、次のようなことが可能です。

①好みのきものや帯のデザインを相談してから染めるため、既製品にはない好みのものが仕上がります。
②見本帳のサンプルを、自分に合った適切な寸法や好きな地色に変えられます。
③手持ちのきものの色を変えたり、柄を足したりして、リニューアルできます。
④シミ抜きや仕立て直しなど、きもの全般のアフターケアができます。

また、思い出のきものや帯で和装小物やインテリアグッズの製作も。取り扱い店に相談してください。

Q2.染めに関する知識がなくてもオーダーできますか?

オーダーする方に、きものを染める専門知識がないのは当然のこと。「誂京染」を取り扱う店舗は、染の技法など細かい知識を持っているので、相談しながら進めていくのがよいでしょう。また、取り扱い店舗は、京都の染工場や職人とつながりがありますから、柄や地色等によっては、好みのデザインができるかどうか、直接連絡を取り、確認してもらうことができます。または、細かいところまで指定せず、プロに任せることもできます。基本的には、見本帳のサンプルがありますから、でき上がりを想像しやすく、安心してオーダーできます。地色については、色見本がついている見本帳もありますので、実際の生地の様子なども見比べてください。オーダーの際に、希望をすべて相談することが重要です。

Q3.「誂京染」はどのような工程を経てでき上がるのですか?

下絵から描いてもらい、染める方法と、見本帳のサンプルから選んだり、それを好みの地色や柄に変更する方法の二タイプがあります。ここでは、後者の場合を取り上げ、でき上がりまでの工程を簡単に追ってみましょう。

①「誂京染」の取り扱い店舗で見本帳を見ます。数冊から選べます。
②好みのきものが見つかれば、寸法などを測ってそのまま染め出します。ぼかしを足したり、なくしたりすることや、地色の変更、柄の変更や、箔加工、刺繍の追加等に関しては、さまざまに対応できます。気軽に相談しましょう。
③きものに合わせて、生地を選びます。地紋のあるもの、ないもの、光沢の加減や肌触りなど、ふさわしい生地を選ぶことができます。
④染め付けの工程に入ります。

仕立て上がりまでは約二ヶ月程度かかりますから、早めに相談を始めることが肝要です。

Q4.「誂京染」で失敗しないコツを教えてください。

事前の打ち合わせが大切です。ご自分が誂えたいと思っているきもののイメージが伝わるよう、地色の見本や、デザインなどの絵、サンプルを見せて相談してください。具体的な写真などがあると、よりわかりやすく、好みが伝わりやすくなります。特に「誂京染」では、毎年、新作を集めた見本帳を発行していますから、そちらから選ぶと失敗が少ないでしょう。柄や色の変更をしたいときは、適切な意見が聞けるアドバイザーの存在が大切です。「誂京染」の取り扱い店舗には専門家がいますから、何ごとも相談してみることをお薦めします。また、予算を最初に相談することも大切。同じようなでき上がりでも、技法によって値段が異なることがあります。取り扱い店舗では予算の範囲内で収まる技法を提案してくれます。

Q5.きものは誂えると高くつくのではないでしょうか?

誂えだからといって、高くつくとは限りません。既製品と変わらない価格で、好みのきものができ上がると考えてよいでしょう。

「誂京染」のきものは、基本的に染め代が決まっております。オーダーが入ってから染めるので流通が早く、店頭在庫の心配などがない分、求めやすい価格になっています。また、寸法の変更、単純な地色の変更などによって価格が変わることはありません。

ただし、箔加工や刺繍、ぼかしの追加、八掛けに小紋柄を置くなどの特別な追加加工には、別途料金がかかります。その金額は、オーダーの際に見積もりして、明確に計算することができます。
最初は、完全な誂えより、見本帳から一枚を選び、柄を足したり、地色を変えたりする方法をお薦めします。

Q6.どのような生地を選んだらよいのかわかりません。

どのような生地を選ぶかによって、きものの印象は大きく変わります。基本的に、白生地は、振袖用、訪問着用、小紋用といったように、地紋の大小や、光沢の違いなどによって、用途を定めているものがあります。一般的には、オーダーするきものの種類に合わせて、アドバイスを受ければ問題ありません。また、誂えるきものの柄ゆきにあった地紋を選ぶのがコツになります。紬地などにも、粋な模様に似合うタイプがあります。数反の白生地のなかから、好みを選んで、用途や仕上がりの相談をしながら決めるのがよいでしょう。生地を実際に染めた見本裂を置いている店舗もあります。染め上がりの風合いに関しては、取り扱い店舗の専門家のアドバイスを参考にしてください。

Q7.派手になったきものや、シミ・汚れのついたきものも加工できるのですか?

若い頃のきもので愛着がある、シミや汚れがついているきものをリフレッシュしたい、といった要望にも、「誂京染」は対応します。

例えば、派手になったきものは、色を掛けて落ち着きを出したり、いったん色を抜いて、別の柄に染め直すことも。きものを解いて作業しますから、別途仕立て代が必要です。
また、このとき、体型が変わっていれば寸法も変更できます。

Q8.どのような方が染めるのですか?

「誂京染」は、手描き友禅、型染友禅、絞り染など、専門の職人が手がけています。このなかには、伝統工芸士、染色技能士といった資格を持った職人が大勢おり、日夜その技術を切磋琢磨しています。京都誂友禅工業協同組合には、有資格者のリストもありますから、気軽にお問い合わせください。

Q9.腕が長い、背が高いなど、体型に合わせて誂えられますか?

本来きものはサイズの融通が利きますが、自分の寸法に合ったきものは体になじみ、立ち居振る舞いも楽。自分の寸法がわからなければ採寸してもらいましょう。また、既製品の絵羽柄では体型によって柄が合わない場合がありますが、「誂京染」では、寸法に合わせて柄置きしますから心配無用。最近多く見かける、裄丈が特に長い方も、幅の広い生地を用いれば寸足らずになりません。

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