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手描き友禅のきものを作るには

着物を誂えるときは、具体的にはどのようにオーダーすればよいのでしょうか。お気に入りの一枚ができ上がるまでの製作行程をご紹介します。

  • STEP1
  • STEP2
  • STEP3
  • STEP4
  • STEP5

手描き友禅のきものを作るには

伸びやかな味わいの感じられる手描き友禅のきもの。
「誂京染」では、日本画やデザインなどベースをしっかり学んだ職人たちが活躍しています。
見本帳からデザインを選ぶほかに、下絵から描いてもらうことも可能。

下絵描き・糊置き

1. 図案が決定したら、洗うと消える青花染料を用いて、生地に下絵を描いていきます。

2. 太い筆で描いた後、糊置きに必要な輪郭を際立たせるよう、細筆でなぞります。

3. 下絵で描いた輪郭線を、円錐形の糊袋から絞り出したゴム糊の細線でなぞります。

地染めや色挿しをします。

型染した生地や、糊置きを終えた生地は、地色を染める地染の行程に入ります。
下記の写真では端から端まで一反の生地を張り渡し、大きな刷毛を用いて地色を引き染しています。
ムラなく仕上げるために、素早く刷毛を動かします。
地色の引き切りやぼかしなど、匠の技で染め上げます。

引き染め・地染め

1. 生地にたるみが出ないよう、竹やファイバー素材でピンと伸子張りします。

2. 大きめの刷毛を用いて引き染します。

色挿し

細かい模様の一部を染料や顔料で彩色するのが、色挿しの工程。
筆や刷毛を使い分け、色を重ねたりぼかしたりしながら、友禅染ならではの風格ある模様を染めていきます。
きものが一気に完成に近づく工程です。

▲ 瑞雲の模様の一部を彩色している様子。小さな刷毛や筆を用いて、鮮やかな色を染めていきます。

色を定着させ、水洗いします

色挿しの終わった生地は染料を定着させるため蒸気で蒸します。
蒸箱の中に反物を吊りますが、模様の種類や地色によって、蒸し時間を変えていきます。

蒸箱から出された反物は、余分な糊や染料を落とすために大量の水で洗われます。
昔は「友禅流し」といって、鴨川などでも行われていましたが、現在では井戸水を用いて、屋内で行います。

蒸し

▲ 15〜16反の生地が、一気に蒸箱の中に吊り下げられます。具合を見ながら時間を調節します。

水洗い

▲ 色とりどりの反物が水に洗われる様子です。より鮮やかに色が浮かび上がって見えてきます。

きものに加工を施します

友禅染の平明な美しさに、豪華さ、重厚感を加えるのが、刺繍。
模様の縁取りをしたり、葉や花弁を繍い表したり、さまざまな手法を用いて、刺繍していきます。
製作には何日もかかる場合も。

仕上がった生地に金箔を散らしたり、金砂子を吹きつけたりしながら、きものに最後の装飾を施す、金加工。
模様に合った金加工を施すことで、きものがいっそうゴージャスに彩られます。

刺繍

▲ ぴんと張った生地に丁寧に針を入れていきます。ふっくらとした刺繍はとても華やかな印象

金加工

▲ 金箔を散らしている様子。箔の大小、緩急をつけた散らし方などには、熟練の技が必要です

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